2015年辺りからジワジワと支持層を広げているエレクトロ。その屋台骨的な重要アーティストThe Exalticsのポッドキャストが公開されています。
ミニマル界隈でのブーム云々以前に、世界中には根強い支持者が存在しているエレクトロですが、どうも日本では人気が出ないところでもあります。音源も持っているけれど、UGではオナジミのDrexciyaや、片割れの故James StinsonのプロジェクトThe Other People Place、ニュー・アルバムも待たれるConvextion (E.R.P.)あたりで止まっている方も多いのでは?と思います。
UGでも好評頂いたE.R.P.の近作(現在リプレス中)「Ancient Light (Hubble Telescope Series Vol. II)」をリリースしていた、[Solar One Music]のオーナーThe Exalticsのポッドキャストは、ディープなエレクトロの世界への入り口としても最適な内容なので、ぜひここをキッカケに、色々なレーベル、アーティストの作品もチェックしてみてください。
ちなみに[Solar One Music]からは、デトロイトの重鎮Heinrich MuellerとThe ExalticsのプロジェクトProject STS-31のリリースも間もなく到着予定です。お楽しみに。
最後に、少しUGの在庫からオススメのエレクトロ作品をピックアップしてみました。個人的には、[Delsin]諸作でオナジミのConforce変名Versalifeや、注目株Jeremiah R.あたりがデトロイト・ファンにも聴きやすくオススメです。
もちろん、本家デトロイト・エレクトロKeroの主催する[Detroit Underground]からの先行12インチも話題、神戸troopcafeでのライブも凄まじかったgalcidの作品もエレクトロ視点でチェックしてみてください!
galcid "Hertz EP" & "Hertz (The Album)"
http://bit.ly/2c4ai2e
E.R.P. "Ancient Light"
http://bit.ly/2c2NUDA
JEREMIAH R "Interstellar"
http://bit.ly/2cIqfdh
JEREMIAH R "Echoes From The Dark Ocean"
http://bit.ly/2bYneWe
VERSALIFE "Singularity Ep"
http://bit.ly/2bYlPic
本家本元もお忘れなく!
L.A.M. "Balance Of Terror"
http://bit.ly/2catQhA
DREXCIYA "Neptune's Lair"
http://bit.ly/2cItqkV
The Exalticsインタビュー on RA
https://jp.residentadvisor.net/podcast-episode.aspx?id=536&comments=1
2016/09/14
2016/09/09
Hardware-Session「マシーン・トラックのススメ」
#909day にローランドが往年のリズムマシンTR-909 / TB-303 / VP-330を忠実に再現し小型化したハードウェアを発表し世界的に話題を集め、1st.アルバム『Hertz』がリリースされたgalcidへの注目に象徴されるように、近年ハードウェアを使った制作・パフォーマンスに改めて注目が高まっています。
2000年以降、ソフトウェアで制作された作品が主流となってこともあり、アナログ実機ならではの不安定さが、逆に有機的に感じ、暖かみのあるサウンドして捉えられるようになりました。
特にこの数年、N.Yブルックリンを中心に世界的に猛威を振っている「ロウハウス」と言われるサウンドがその象徴だと言えると思います。ソフトウェアで制作されデジタルマスタリング後、データ配信される昨今の音楽シーンへのアンチテーゼ的意味も込められているのかもしれませんが、ハードウェアで制作されたヴァイナル作品の多さに目を見張ります。
ハードウェアを使用することにより発生する様々なノイズすら、サウンドの一部として捉えるようになり(ヴァイナルのプチノイズ同様ですね)それが、アーティスト個性へと繋がっているように感じます。
ライブ・パフォーマンスでのインパクトも圧倒的にハードウェアの方が面白く「機械」をプログラミングするというよりも「楽器」を演奏するという感覚に近いのかもしれません。
“FACTmagazine”の人気企画で、10分間で楽曲を制作する『Against The Clock』のムービーでも、ハードウエアを使用したものが目立ちますね。
http://www.factmag.com/tag/against-the-clock/
そんなわけで、今回は、ハードウエア・セッションにて制作された作品を「マシーン・トラックのススメ」と題して、ピックアップしてみました。
古くは80年代のシカゴ・デトロイトのレジェンド・トラックから、ブルックリン[L.I.E.S]やロッテルダム[Clone]辺りがフックアップしている新世代アクトまで、TR-909、TR-808、TB-303、TR-606といった実機を使用をしたマシーン・トラックのオススメ作品です。
こちらのリンクからチェックしてみてください。
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=advanced_search_result&search_in_description=1&keyword=HardwareSession&search_in=description
2016/09/01
MINIMAL NOT MINIMAL
「MINIMAL NOT MINIMAL」と題し、ミニマル・ハウス/テクノとその周辺、またはそれ以外?をセレクトした40タイトルのご紹介です。
UGのオンライン・ショップ上ではざっくりと"テクノ"、"ハウス"、またはその他に分散されている、いわゆる"ミニマル・ハウス/テクノ"と呼ばれるタームとその周辺から、DJとしての個人的観点からのオススメや、要注目のタイトルを纏めてみました。UGにミニマルなイメージはあまり無いかもしれませんが、こうして改めてチェックしていくと、当店にも結構な数のタイトルが入荷しています。
来日プレイも話題となったBINHやNICOLAS LUTZ、ANDREW JAMES GUSTAV、GWENANといったハード・ディガー達のプレイによって、かつて日本では100円のエサ箱に埋もれていたようなマイナー・テクノやエレクトロが、気付けばあっという間にプレミア化している2016年。新譜そっちのけで旧譜ばかりを掘ったり、改めて自分のレコード棚に眠っている90'sテクノのB面をひたすらに聴き返したりしている方も多いかと思いますが、彼らディガーのプレイがキッカケで再発が実現した名盤や、当時のアーティストの復帰作ももちろん、20代の若き次世代が活発にリリースしている各種新譜のチェックもお忘れなく!20年後に皆が血眼で探すであろうフューチャー・クラシックは、今まさにリリースされている訳ですから。
ここでご紹介する作品は、高水準を維持し続けるミニマル・ハウスの重鎮アーティストに名門レーベル、著名クラシックは言わずもがな、新たな流れを生み出している新世代、現在のミニマルを取り巻くトレンドのひとつでもあるエレクトロから、あの頃は日本で全然売れなかった苦い思い出も共に蘇る(笑)、再評価著しいデトロイト影響下のピュア・テック・ハウスの再発盤までを厳選、ピック・アップしたものです(結果、僕が実際に購入したもの、欲しいものを集めたリストになってしまいました)。
挙げていくと本当にキリがなくなるので、僕なりの"ハウス"な切り口での作品紹介は、また次の機会に。
もちろん「これミニマルじゃないよ!」っていうレコードも少なからず混ざっているかと思いますが、是非この機会にそれら「?」なレコードもお試しを!
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=advanced_search_result&search_in_description=1&keyword=MINIMAL_NOT_MINIMAL&search_in=all
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