2009年も沢山リリースがありました。世の中はデータ化が進み、ヴァイナルは終わった...なんて声も多く聞かれますが、いやいや、実はその逆で、ヴァイナルのリリースは増えてきているようにも思えます。一時期はデータに移行したDJの方達も、アナログの良さが忘れられずに、ヴァイナルに戻ってきていたりもします。ヴァイナルの存在価値にも変化が感じられ、今後は今までとは違った位置付けになっていくのではないでしょうか?UGは2010年もヴァイナル・メインで頑張っていきますので、今後ともご愛顧のほど、何卒よろしくお願いします!!
というわけで、UGスタッフの個人的年間チャートなるものを、発表させて頂きたいと思います。
専務(CHIFU)
デトロイトをキーワードに、本場から、ヨーロッパでアップデートさせた新世代まで、振り返ると選びきれないほどの充実振り!厳選のトップ10です!!
(番外編) リイシュー盤なので、今年のトップ10には入れませんでしたが、今年どころか、ホント長年聴いているお気に入りの曲です!!是非、チェックしてみてください!
トップ10以外にもANDRESが年末にリリースしたアルバム(CDが先行)、完全にオリジナル色を確立したOMAR-S、復活したビートダウンのオリジネイターDELANO SMITHやベテランRICK WADEなど、デトロイトからの話題は絶えなかったし、デトロイト以外でも、ここ日本からはRONDENION、そしてヨーロッパでは毎作完成度の高かったPHILPOTレーベルの作品、DUBBYMANやSASCHA DIVE、ROBERT DIETZらの新世代の台頭、世間の心配なんかよそに今年も素晴らしい作品と出会えました。09年はリラックスできる音を好んで聴きましたが、2010年はどんな音楽に出会えるか..出会おうか...そういえば、1月早々からデリック・メイのミックスCDもリリース!幸先良し!!2010年、楽しみです!!
部長(e_c)
シカゴ/デトロイト系のリイッシューモノでも良い作品は沢山あったのですが、あえて新作12インチをメインに。
「完全」とは、付け足すモノが無くなったときではなく、取り除くモノが無くなったときだと思っているので、徹底してミニマルです。「何が必要か?」ではなく、「何か必要でないか?」が、とても大切...ですのでかなり偏ったセレクトになってしまいました.... HARDWAXが流通する作品群は、筋が通っていて納得させられるモノが多かったです。そして何と言ってもJEFF MILLSの復活。特にThe DrummerのPt1は個人的にど真ん中でした。
ダンスミュージック以外では、今年は新譜を追いかけることは殆どなく、ECMのバックカタログ漁り、その流れでクラシック、現代音楽、民族音楽、あとはブルースを多く聴いてました。人間が筋肉を使い、空気を振動させて、自己を探求する、そんなアコースティックな作品にグッときました。ちなみに良く部屋で流れていたのは、こんな感じです。余談ですが、来年はクラシック・ギターを習いたいな〜と密かに思っております...
ARILD ANDERSEN / If You Look Far Enough
MUNIR BASHIR / Mesopotamia Vol. 1
BARRE PHILLIPS / Journal Violone II
JOHANN SEBASTIAN BACH / Bach: The 6 Cello Suites
JOHN CAGE / In A Landscape
KEITH JARRETT / Spirits
KELLY JOE PHELPS/ Roll Away The Stone
NANA VASCONCELOS / Saudades
PACO DE LUCIA / Cositas Buenas
TERRY RILEY/ Poppy Nogood and the Phantom Band
BANG ON A CAN / Music For Airports
部長補佐(EZ)
かなり個人的な意見が満載なのですが、2009年 NU DISCO/HOUSEのベスト10を勝手ながら選んでみました!! 是非チェックしてみて下さい。
DJ HARVEYによるリミックスもリリースを控えていますが、このオリジナルは 最高!! 楽曲の最初から最後まで、全部文句がないです。ここまで ドツボな作品は、ホント久々!!
話題の新レーベル [International Feel]からの新作。コレ、後で気付いたのですが 10CC「I'm Not In Love」です。今年の年末はコレで締めくくりたいです。
3 DJ COLE MEDINA - Medina's Magic [American Standard]
正確に言えばリリースは昨年末(12月)ですが、今年一番フロアーで聴いたのはコレ。先日の BRENANN GREEN@Stand Bap(Fukuoka)でもプレイされていました。
4 CRUE-L GRAND ORCHESTRA - Candidate For Love (Joe Claussell Remixies) [Crue-l Records]
[Crue-L Records]からの JOE CLAUSSELL。気持ち良過ぎます。JOEは今年いっぱいリリースしましたが、当然のごとく全部良かったです。
とにかく両面共にオリジナルが好きだし、このレーベルのリミックスワークだから嫌味ない仕上がりで、当然のように良い!!
6 LINDSTROM - Leftovers EP [Smalltown Supersound]
福岡(僕周り)ではとにかく話題でしたね~。DOVES「Jetstream]のリミックスも良かった LINDSTROM、今回は北欧勢はコレだけピックアップしましたが、PRINS THOMASや彼の [Internasjonal]音源、[Eskimo]など、全部良かったです。
ディスコネタのハウス/ミニマムモノからのピック。コレは DOORSの名作「Riders On The Storm」ネタ。原曲自体がとにかく好きなんですが、こっちの方はよりフロアーにハマっていいですね~。
昨年末のリリースですが。 BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND「Sunshower」使いのループハウス。ミニマムな引っ張り感と中盤でのサンプルの挿入の仕方が上手過ぎ!! 最近になって、またよく聴いています。
9 BENZO - The Dust / The Tapes: Mania Remixes [Sex Tags Mania]
全曲、本当に使える完璧な 2枚組。DOC L JUNIOR「Footnotes 3」も良かった [Sex Tags Mania]、今後も確実に見逃せません。
10 UNKNOWN ARTIST - Keep A Burning / Stone Waters [C.O.M.B.I]
HOUSE OF HOUSE、STILL GOING名義でもよかった ERIC DANCANによる [C.O.M.B.I]シリーズ 。Side-B「Stone Water」が大好き!!
[次点]
GRAMOPHONEDZIE - Swingin With The Fishes
あんまりファンキーハウスモノは好きじゃないですが、コレは良かった。恥ずかしい位の度ジャズネタで、完全フロアー意識ですが、ここまで来ると文句なし!!!
TOMMY GUERRERO - Lifeboats and Follies
UGにはあまり馴染みはないかもしれませんが、西海岸のカリスマスケーター兼シンガー TOMMY GURERROの NEW。今年は SUNSET(福岡)と国内ツアーの 2回見れました。しかもサインもゲット(嬉しすぎ!!)。ナイスガイでした!!
実はまだゲットしきれていないんですが、とにかく今一番欲しい1枚がコレ。一生聴ける1枚とはこういうのを言うんでしょうね~。CD、アナログ、両方欲しいです!!
そのほかにも、RUNAWAYや MARK E、[Jisco Music]、[Cottam]らのビートダウンもの、さらにAZOTOなどのクラシック、 DJ HARVEYの [Black Cock]再発音源など、かなり見逃せないリリースが多かった 2009年、来年もリリースインフォを見る限り、新年早々のビッグタイトルもめちゃくちゃ控えています。データ化が進み、巷ではレコード不況だとかいわれていますが、NU DISCO、ハウス、テクノ層には全然関係なさそうですね~。ドイツでも今年、昨年までデジタル派だった著名DJらが一気にアナログに戻ったそうです。この調子で 2010年もガンガン行ってもらいたいものです!!