2016/10/30
THE DAY OF DEAD 〜2016年に亡くなったアーティストたちを偲ぶ会~
UG Music Bar初のストアイベントを、11月2日に開催します。
THE DAY OF DEAD「死者の日」とは、ラテンアメリカ諸国、特にメキシコを中心に、毎年ハロウィンの翌日11月1日&2日に行われている“祝祭”で、日本の「お盆」とも共通する、死者が帰ってくる日、とされている習慣。
11月1日は子供の魂が、11月2日は大人の魂が、この世に戻る日とされており、今回、11月2日に合わせて、2016年に亡くなったアーティスト達の音楽をバックに、お酒を飲みながら語り偲ぶ、そんなイベントを開催することになりました。
皆様のご来店お待ちしております!
2016.11.2 (wed) at Underground Gallery Music Bar. <https://goo.gl/ImJxQ0>
start 20:00〜 /charge 1st Drink ¥1,000
selector : ISH,Yukke and Keisuke Tamura(funatoto)
RANDOLPH / Not Gonna Let Remixes [Mahogani Music]
2ndアルバムのヴァイナル再発も待ち遠しい、デトロイト”エボニー”ハウスの絶対的存在、MOODYMANNが主宰する名門[Mahogani Music]の新作アナウンスが届きました。
今回リリースされるのは、デトロイトを代表するヴォーカリストであり、ベースプレイヤーとしても有名なPAUL RANDOLPH。
1999年にリリースされたCARL CRAIGによるジャズ・プロジェクトINNERZONE ORCHESTRAによるTHE STYLISTICのカヴァー・シングル「People Make The world Go around」のVo.を務めたことで脚光を浴び、その後も、AMP FIDDLER、JAZZANOVA、OCTAVE ONE、AS ONEといった、世界中のプロデューサー達の作品に、歌、またはベースプレイヤーとして参加してきた、デトロイト指折りのプロデューサー。
伸びるようによく通る声、艶やかなファルセットが印象的で、ハウスはもちろん、ヒップホップ、ニュージャズ、ダブステップまで、どんなジャンルのトラックであっても、彼のVo.が加わるだけで作品の温かみが生まれ、トラックに真のソウルを注入することができる数少ないミュージシャンです。
“黒い”との形容に含まれる黒とは「単色ではなく、いろいろな色が混ざりあった末の黒」だと、以前、エレキングの野田努氏が表現していましたが、まさに、この[Mahogani Music]、そしてPAUL RANDOLPHの作品群は、その例え通り、多種多様な音楽性を内包した、挑発的なまでに"黒い”ソウル・ミュージックだと言えると思います。
今回の12インチは、来年にリリースが予定されているアルバム『IN THE COMPANY OF OTHERS』からの先行限定シングルで、盟友DJ DEZ aka ANDRES、そしてFURRY PHREAKS、LOVE FROM SAN FRANCISCO、PRESENCEなど多岐に渡る名義を使って90年代から傑作を多数リリースしてきたヴェテランハウス・プロデューサーCHARLES WEBSTERがリミックスにて華を添えています。
音楽は「ジャンル」ではなく「ソウル」だとお思いみなさん、是非ともPAUL RANDOLPHが本物であることをお確かめ頂きたいところです!
【11月中旬発売予定】
RANDOLPH / Not Gonna Let Remixes
※MOODYMANN関連(特に[KDJ]や[Mahogani Music])は、通常の流通には乗らない為に、作品の確保が難しく、毎回、必ず、こちらのオーダー数よりもショート(少ない数)で入荷します。今回も同様のケースになることが予想されますので、確実に入手したい方は、出来るだけお早めにご予約することをオススメします。
2016/10/25
AACTOKYO pres. JEFF MILLS「The Trip」
ジェフ・ミルズのシネミックス最新作「The Trip」ジャパンプレミア公演、遂に情報解禁です。
アートフェスティバル『TodaysArt.jp』が『AACTOKYO (アークトーキョー: Advanced Art Conference Tokyo)』として進化し、手がける第一弾プロジェクト。
AACTOKYO オフィシャルサイト。
http://www.aactokyo.jp
JEFF MILLSが、近年、力を注いでいる、オールドS.Fムービーと音楽の融合"シネミックス"の最新作「The Trip」のジャパンプレミア公演、今回は、昨年行われ、世界的にも大きな話題を集めた「高野山1200年の光」のプロデュースを行った大阪の映像集団”COSMIC LAB”とコラボレーションによる、約1時間半に及ぶ映像体験作品です。
しかも場所は世界ベスト9にもランクインしたことがある、音響の素晴らしさが有名な浜離宮朝日ホールでの開催です。最高の音響と最高の映像でJEFF MILLSの作品を体験出来る貴重な機会です。
”COSMIC LAB” 高野山1200 年の光
JEFF MILLS 「The Trip」
日程:2016年11月18日 (金)
会場:浜離宮朝日ホール
時間:開場.18:30 / 開演.19:30 / 終演.22:00
料金:前売3,500円- / 当日4,000円- (全席自由)
構成/演出/出演:JEFF MILLS
映像共同演出:Cosmic Lab
詳細は下記のFacebookページにてご覧ください。
https://www.facebook.com/events/353842794990025/
また、上記、ジャパンプレミア公演のアフターパーティーも決定しました。同日、11月18日(金)に、東京、表参道VENTにてのオールナイトです。
詳細はこちらをどうぞ。
https://www.facebook.com/events/1331989146852699/
JEFF MILLS最新作「The Kill Zone」好評発売中です。
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48791
アートフェスティバル『TodaysArt.jp』が『AACTOKYO (アークトーキョー: Advanced Art Conference Tokyo)』として進化し、手がける第一弾プロジェクト。
AACTOKYO オフィシャルサイト。
http://www.aactokyo.jp
JEFF MILLSが、近年、力を注いでいる、オールドS.Fムービーと音楽の融合"シネミックス"の最新作「The Trip」のジャパンプレミア公演、今回は、昨年行われ、世界的にも大きな話題を集めた「高野山1200年の光」のプロデュースを行った大阪の映像集団”COSMIC LAB”とコラボレーションによる、約1時間半に及ぶ映像体験作品です。
しかも場所は世界ベスト9にもランクインしたことがある、音響の素晴らしさが有名な浜離宮朝日ホールでの開催です。最高の音響と最高の映像でJEFF MILLSの作品を体験出来る貴重な機会です。
”COSMIC LAB” 高野山1200 年の光
JEFF MILLS 「The Trip」
日程:2016年11月18日 (金)
会場:浜離宮朝日ホール
時間:開場.18:30 / 開演.19:30 / 終演.22:00
料金:前売3,500円- / 当日4,000円- (全席自由)
構成/演出/出演:JEFF MILLS
映像共同演出:Cosmic Lab
詳細は下記のFacebookページにてご覧ください。
https://www.facebook.com/events/353842794990025/
また、上記、ジャパンプレミア公演のアフターパーティーも決定しました。同日、11月18日(金)に、東京、表参道VENTにてのオールナイトです。
詳細はこちらをどうぞ。
https://www.facebook.com/events/1331989146852699/
JEFF MILLS最新作「The Kill Zone」好評発売中です。
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48791
2016/10/24
MATTHEW HERBERT - 初期作品復刻-
MATTHEW HERBERTの功績が新しい世代に見直されています。
MATTHEW HERBERTといえば、ディスコ・ファンク・ソウル・ジャズなど、過去の作品から引用しアップデートさせる事が主流だったサンプリング・コラージュのシーンにて、自分の身近で聞こえる生活音を採取しパーツの一部として使用する手法を確立させた、パイオニアの一人。2000年には自身が決めたマニフェストPMCM(Personal Manifesto for the Composition of Music)にて、他者の作品からのサンプリング、アコースティック楽器サウンドの模写しないことを宣言する等、厳格な基準を自ら作り、そのサウンドを進化させてきました。
また、反グローバリゼーションの視点から、作品を通じて問題点を提起してきた事でも知られ、メジャーなポップミュージックのCDを叩き割る音、一頭の豚の誕生から食肉として食べられるまでの音、100枚のクレジットカードを切り刻む音、排泄から自慰行為まで人間が生活する上で生み出す音などを、サンプリングしリコンポジションするなど、常に、革新的に音楽を表現してきた無類のアーティストです。JEFF MILLS同様にエレクトロニック・ミュージックをアートの領域に持ち込んだプロデューサーの一人だと言えるかもしれません。
そのMATTHEW HERBERTの名が世に知れ渡ったのは通称「Partシリーズ」と呼ばれた1995年にスタートした12インチシリーズ。自身が主宰する[Phono]レーベルから発表されたこの作品群は、今では見かけることが多くなりましたが、当時は殆ど無かった、ブラウンの再生紙スリーブに、必要最低限の情報だけが記載されたラベル面というスタイルでリリースされました。
当時のテクノの主流はハード・アシッド・テクノ〜シカゴ・リバイバルが始まった辺り。ハウスの主流は”Body & Soul”に代表されるガラージ・ハウスとJUNIOR VASQUEZの”Sound Factory”でプレイされるようなハード・ハウスに二極化が始まった時期。そのどちらの文脈からでもないハウスを提示したのが「Partシリーズ」でした。
最小限の音数と展開で、ヒプノティックでありながらもなエモーションを内包した、そのオリジナル・スタイルのサウンドは、当時、他には無く、現在、ミニマル・ハウス・シーンのパイオニア・レーベルとしてリスペクトを集めている[Perlon]や[Playhouse]等へ大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
シカゴ・ハウス / デトロイト・テクノをスタートと基準したダンスミュージックの周期が完全に一周し、新たなアップデートを模索している2016年、90年代のHERBERTの作品が再評価され、初期の名作群が次々と再発され始めてました。今回再発されたのは『Part One』(95年)収録の「See You On Monday」と『Part Two』(96年)収録の「Deeper」の2作品。
BASIC SOUL UNITやLINKWOODといった00年代以降に頭角を現した、おそらくHERBERT世代であろう実力派アーティスト達がアップデートしたリミックスも収録されていますが、やはり今、聴くべきはオリジナルではないでしょうか。エレクトロニック・ミュージック・シーンを振り返る上でも重要な作品です、是非、ご一聴ください!
HERBERT / See You On Monday
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48802
HERBERT / Deeper
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48927
2016/10/21
PORTER RICKS - Shadow Boat EP
2016年の終わりが近づいてきた10月末、大事件といえるニュースが飛び込んできました。ベルリン・ミニマルのレジェンド・ユニットPORTER RICKSが復活します。
[Basic Channel]への連鎖反応として1995年に設立されたミニマル・ダブのパイオニア的レーベル[Chain Reaction]から96年にデビューしたPORTER RICKS、1999年にリリースされたTECHNO ANIMALとのスプリット作品以来リリースが無く、解散したものだと思われていましたが、約17年振りの作品をベルリン[Tresor]から11月にリリースします。
BASIC CHANNLEが運営することでも知られ、ヨーロッパのダンスミュージック・ヴァイナルの制作には欠かせないマスタリング / カッティング・スタジオとして、世界中からオーダーがやまない事でも有名な”Dubplates & Mastering”で、カッティング・エンジニアとして活動していたANDY MELLWIGと、サウンドとヴィジュアルを融合させた、マルチメディア / オーディオヴィジュアル・アートの先駆け人THOMAS KONERという、指折りの猛者が手を組んだこのユニット、複雑なノイズを操った音響工作とウネリの効いた低音の音塊が特徴的なミニマル・サウンドが、当時、鋭いアンテナを持っていた耳の早いフリーク達から多大なリスペクトを集めました。
1999年以降、THOMAS KONERは自身のアートプロジェクトに関連するソロ作品をリリースし、ANDY MELLWIGは、SPACEMEN 3のPETE”SONIC BOOM"KEMBERを中心、MY BLOODY VALENTINEのKEVIN SHIELDS等も参加したプロジェクト、EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCHで活動するものの、その後は一切、表舞台に出てきていませんでした。
そんな息を潜めるような近年の活動だっただけに、この復活作のニュースは、まさに大事件と言えると思います。
リアルタイムを知る往年の愛好家から、この作品でPORTER RICKSの存在を知った新世代のテクノ・ファンまで、これを聴かずに、2016年を終わらすことは許されない、と言わせて頂きたい圧巻のサウンドです。
ミニマルテクノがアートフォームであることを改めて証明した、レジェンドによる会心の復活作、是非、チェックしてみてください。
PORTER RICKS - Shadow Boat EP
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=49231
[Basic Channel]への連鎖反応として1995年に設立されたミニマル・ダブのパイオニア的レーベル[Chain Reaction]から96年にデビューしたPORTER RICKS、1999年にリリースされたTECHNO ANIMALとのスプリット作品以来リリースが無く、解散したものだと思われていましたが、約17年振りの作品をベルリン[Tresor]から11月にリリースします。
BASIC CHANNLEが運営することでも知られ、ヨーロッパのダンスミュージック・ヴァイナルの制作には欠かせないマスタリング / カッティング・スタジオとして、世界中からオーダーがやまない事でも有名な”Dubplates & Mastering”で、カッティング・エンジニアとして活動していたANDY MELLWIGと、サウンドとヴィジュアルを融合させた、マルチメディア / オーディオヴィジュアル・アートの先駆け人THOMAS KONERという、指折りの猛者が手を組んだこのユニット、複雑なノイズを操った音響工作とウネリの効いた低音の音塊が特徴的なミニマル・サウンドが、当時、鋭いアンテナを持っていた耳の早いフリーク達から多大なリスペクトを集めました。
1999年以降、THOMAS KONERは自身のアートプロジェクトに関連するソロ作品をリリースし、ANDY MELLWIGは、SPACEMEN 3のPETE”SONIC BOOM"KEMBERを中心、MY BLOODY VALENTINEのKEVIN SHIELDS等も参加したプロジェクト、EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCHで活動するものの、その後は一切、表舞台に出てきていませんでした。
そんな息を潜めるような近年の活動だっただけに、この復活作のニュースは、まさに大事件と言えると思います。
リアルタイムを知る往年の愛好家から、この作品でPORTER RICKSの存在を知った新世代のテクノ・ファンまで、これを聴かずに、2016年を終わらすことは許されない、と言わせて頂きたい圧巻のサウンドです。
ミニマルテクノがアートフォームであることを改めて証明した、レジェンドによる会心の復活作、是非、チェックしてみてください。
PORTER RICKS - Shadow Boat EP
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=49231
2016/10/20
2016/10/20入荷情報
秋もだんだんと深まってきましたね。音楽が聴きたくなる季節です。そんな季節にぴったりの作品が入荷しました。
KLF「Chill Out」再び…ともいえる、大傑作、THE ORBのNewアルバム「COW / Chill Out, World!」入荷しました。破壊的な消費活動を続ける現代社会に対して「もっと穏やかにリラックスしろ」というメッセージが込められている作品で、サウンドはまさに2016年盤のKLF「Chill Out」。プレスリーは流れてこないですが、紛れもなくあの世界です。とはいえ、もちろん違いはあって、良くも悪くも現実逃避(トリップ)感のあるKLF「Chill Out」とは違い、現実感(オーガニック感)のある、広義な意味でのアンビエント・ミュージックとして楽しめる作品だと思います。
秋の夜長に窓でも空けて、虫の声をミックスしながら聴くのが乙かも。もしくは、車が行き交う都会の雑音をBGMにすれば、サウンドとのギャップがサイケデリックかもしれません。
間違いなく2016年を代表する作品です。CDで聴くのも良いけど、ヴァイナルのプチノイズ混じりが、より非現実感が演出されてオススメです。(CDもヴァイナルも入荷しています)galcidのアートワークも担当した、デザイナーズ・リパブリックによるミニマルなジャケットもクールです。とにかく美しい世界です。是非、ご一聴ください。
その他にも新譜だけで40作品以上のレコードが入荷しています。全てオンライン・ストアへアップしましたので、ゆっくり試聴してみてください。
ちなみに、明日も入荷があります。アムスからです。デトロイトのあの作品も入荷します。お楽しみに。
JEFF MILLS 『The Trip 』 -AACTOKYO-
昨年は東京、神戸、川崎で行われたアートフェスティバル『TodaysArt.jp』が『AACTOKYO (アークトーキョー: Advanced Art Conference Tokyo)』として生まれ変わり、第一弾プロジェクトとして、JEFF MILLSの最新シネミックス(無声映画と音楽をシンクロさせたアート)「THE TRIP」ワールドプレミアム上映が行われます。
詳細はこちらのFBページをチェック!
2016/10/19
MIKE DUNN PRESENTS MDIII / 88-90 Proto Acid Ep
クラシックと呼べる数多くの名作を生み出してきた、オリジナル・シカゴ・レジェンドMIKE DUNN、DJ PIERREと同じシカゴのゲットー地区イングルウッド出身のリアル・バッドボーイ。
シカゴのFM局”WBMX”の伝説のプログラム”Hot Mix 5”で様々な音楽を学び、RON HARDYの”Music Box”、FRANKIE KNUCKLESの”PowerPlant”での鮮烈なクラブ体験の洗礼を受け、18歳でDJを始めたという、80年代中盤から後半にデビューしたシカゴのプロデューサーなら誰もが通る「羨ましい体験」をリアルタイムで経験した正真正銘のレジェンド。
DJ PIERRE、ADONIS、STEVE POINDEXTER、ARMANDO、FARLEY JACKMASTER FUNK、TYREE、BAM BAM、LIL LOUISなど、同世代のオリジナル・アシッド・ハウス・プロデューサー達の中で、MIKE DUNNの作品は群を抜いて洗練されていました。
ある意味、てきとうに打ち込んだリズムと、プリセットのシークエンス音源を使用した作品すら大ヒットしていた時代、彼の作品は、計算してプログラムされたリズムとシークエンスから生み出されるミニマリズム溢れる(黒い)グルーヴと、ミックスの技術もあったのか、音(ヌケ)の良さも、当時の他の作品の比べると圧倒的に良いのもが多かったです。現在でもヨーロッパを中心に大きな影響を与えており、特にテクノ・ミニマル・シーンへの影響は図りきれないです。
そんなMIKE DUNNの楽曲をいくつか紹介したいと思います。
やはり、まずはこの曲から。未だにオリジナルがどの曲なのか諸説あることでも有名な「Video Crash」から引用されたお馴染みのフレーズに、コミカルなアシッドを絡めた彼の代表作。ちなみに僕がこの曲を知ったのは、94年に当時UNDERWORLDのメンバーだったDARREN EMERSONがBBCのラジオプログラム”Essential Mix”に出演した際のプレイ聴いた時でした。(youtubeにあるので、興味ある方はチェックしてみてください。)
MIKE DUNN - Magic Feet
BAM BAM主宰の[Westbrock]から87年にリリースされた事実上のデビュー作。本人によるスキャットと808のみで構成された、シンプルなトラックですが、今聴いてもゾクゾクする輝きを放っている傑作だと思います。
Mike Dunn - Dance You Mutha (Original Mutha)
ここからは、MD III名義の作品です。[D.J. International]のサブレーベルから88年に発表された「Face The Nation」に収録されていた曲で、TYREEのVo.と303の絡みが絶妙です。
MD III - Personal Problem
これは、2014年にUKの[Moreaboutmusic]([Paranoid London]というカルト的な人気のアシッド系サブレーベルを持つことでも知られます)からリリースされた、88-91年の間に制作れたという未発表作品。とにかくミニマルです。
MD III - Acid Feet
これは少し異質なのですが、94年に[Trax]から2枚組にてリリースされた「Da Track Dummies」に収録されていた曲で、アフターアワーズで聴きたいドラマチックなメロディーとシンプルなサックス・サンプルが印象的なメロウハウス。ウワ音はメロウですがリズムはタフなので熱くなれます。余談ですがこの2枚組は、この曲以外は…な内容です(笑)
MIKE DUNN Pres. THE TRACK DUMMIES - Late Night Sex
長々と書いてきましたが、そんな重要人物MIKE DUNNの未発表音源が、ロッテルダムの良心[Clone]からリリースされることになりました。シカゴのアーティストの未発表音源なんて、近年、流出しまくっているので、「またか…」とお思いの方も多いと思いますが、このお方の未発表曲だけは、無視しないでください。音を聴けば、紛れもないMIKE DUNN節で、痺れますよ!11月初旬のリリース予定です。
MIKE DUNN PRESENTS MDIII / 88-90 Proto Acid Ep
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=49061
シカゴのFM局”WBMX”の伝説のプログラム”Hot Mix 5”で様々な音楽を学び、RON HARDYの”Music Box”、FRANKIE KNUCKLESの”PowerPlant”での鮮烈なクラブ体験の洗礼を受け、18歳でDJを始めたという、80年代中盤から後半にデビューしたシカゴのプロデューサーなら誰もが通る「羨ましい体験」をリアルタイムで経験した正真正銘のレジェンド。
DJ PIERRE、ADONIS、STEVE POINDEXTER、ARMANDO、FARLEY JACKMASTER FUNK、TYREE、BAM BAM、LIL LOUISなど、同世代のオリジナル・アシッド・ハウス・プロデューサー達の中で、MIKE DUNNの作品は群を抜いて洗練されていました。
ある意味、てきとうに打ち込んだリズムと、プリセットのシークエンス音源を使用した作品すら大ヒットしていた時代、彼の作品は、計算してプログラムされたリズムとシークエンスから生み出されるミニマリズム溢れる(黒い)グルーヴと、ミックスの技術もあったのか、音(ヌケ)の良さも、当時の他の作品の比べると圧倒的に良いのもが多かったです。現在でもヨーロッパを中心に大きな影響を与えており、特にテクノ・ミニマル・シーンへの影響は図りきれないです。
そんなMIKE DUNNの楽曲をいくつか紹介したいと思います。
やはり、まずはこの曲から。未だにオリジナルがどの曲なのか諸説あることでも有名な「Video Crash」から引用されたお馴染みのフレーズに、コミカルなアシッドを絡めた彼の代表作。ちなみに僕がこの曲を知ったのは、94年に当時UNDERWORLDのメンバーだったDARREN EMERSONがBBCのラジオプログラム”Essential Mix”に出演した際のプレイ聴いた時でした。(youtubeにあるので、興味ある方はチェックしてみてください。)
MIKE DUNN - Magic Feet
BAM BAM主宰の[Westbrock]から87年にリリースされた事実上のデビュー作。本人によるスキャットと808のみで構成された、シンプルなトラックですが、今聴いてもゾクゾクする輝きを放っている傑作だと思います。
Mike Dunn - Dance You Mutha (Original Mutha)
ここからは、MD III名義の作品です。[D.J. International]のサブレーベルから88年に発表された「Face The Nation」に収録されていた曲で、TYREEのVo.と303の絡みが絶妙です。
MD III - Personal Problem
これは、2014年にUKの[Moreaboutmusic]([Paranoid London]というカルト的な人気のアシッド系サブレーベルを持つことでも知られます)からリリースされた、88-91年の間に制作れたという未発表作品。とにかくミニマルです。
MD III - Acid Feet
これは少し異質なのですが、94年に[Trax]から2枚組にてリリースされた「Da Track Dummies」に収録されていた曲で、アフターアワーズで聴きたいドラマチックなメロディーとシンプルなサックス・サンプルが印象的なメロウハウス。ウワ音はメロウですがリズムはタフなので熱くなれます。余談ですがこの2枚組は、この曲以外は…な内容です(笑)
MIKE DUNN Pres. THE TRACK DUMMIES - Late Night Sex
長々と書いてきましたが、そんな重要人物MIKE DUNNの未発表音源が、ロッテルダムの良心[Clone]からリリースされることになりました。シカゴのアーティストの未発表音源なんて、近年、流出しまくっているので、「またか…」とお思いの方も多いと思いますが、このお方の未発表曲だけは、無視しないでください。音を聴けば、紛れもないMIKE DUNN節で、痺れますよ!11月初旬のリリース予定です。
MIKE DUNN PRESENTS MDIII / 88-90 Proto Acid Ep
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2016/10/18
EARTH TRAX X NEWBORN JR. / Sax & Flute
この数年のロンドンのクラブ・音楽シーンにて、圧倒的な存在感を放ち、世界中のシーンへ多大な影響を与えている[Rhythm Section International]レーベル。
2010年にスタートしたロンドンのライブストリーミングメディア”Boiler Room”のホストMCとしても活躍し、デザイナーとしての顔を持っている、リーズ出身のDJ、BRADLEY ZEROが主宰する人気レーベルです。
レーベルの由来となるのは、2009年から、サウスイーストロンドンで月二回行われている同名パーティー。ヘッドライナー(主役)や、厳格なタイムテーブルを設けずに、フロアのヴァイブレーションを優先したスタイルで、MAX GRAEF、ANDY HART、BEAUTIFUL SWIMMERS、CHAOS IN THE CBD、FANTASTIC MAN、K15、FRANKIE VALENTINE、JAY DANIEL、RICK WILHITEなど、錚々たるメンバー達が出演しており、今月のパーティーのゲストは、[Rainy City]主宰にして、CITY PEOPLE、20 BELOWとしてもオナジミのマンチェスター・シーンのレジェンドIRFAN RAINYだったようです。
ウェブサイトにパーティーのフライヤーがアーカイブされているので、チェックしてみてください。
https://rhythmsection.wordpress.com/artwork/
“クロスオーヴァー”という形式化したジャンルすらクロスオーヴァーする、どんなジャンルからもアクセス可能なサウンドが魅力で、ブラック・ミュージックを下敷きにした、ハウス、ブレイクビーツ、ヒップホップ、ソウル、テクノ等を、ロンドンらしい都会的な空気でブレンドした作風が特徴。GILLES PETERSONのワールドワイド・アワードを獲得したAL DOBSON Jr.「Rye Lane Versions」は、様々なDJ陣から支持を集めて、ボーダレスなヒットとなったことは皆さんもご存知だと思います。南ロンドンのペッカムが拠点ですが、DEGO周辺の西ロンドン・シーンとも連携しており、近年急成長した重要レーベルです。
その[Rhythm Section International]レーベルの最新作が昨日入荷しました。今回はポーランド出身ワルシャワ拠点のDJデュオPTAKIの片翼THE PHANTOM aka BARTOSZ KRUCZYNSKIとニューカマーNEWBORN JR.によるコラボ作。BARTOSZ KRUCZYNSKIといえば、ドイツはハンブルク屈指の掘り師BASSOが運営する[Growing Bin]からアルバムをリリースしたばかりの気鋭。この繋がりも見逃せません。
[Growing Bin]といえば、世界中のディープ・ディガー達の貴重な情報源の一つでもあるこのブログは要チェックです。
http://thegrowingbin.blogspot.jp
ちなみにFacebookはこちら。
https://www.facebook.com/growingbin/
[Growing Bin]からの作風でもあったアンビエント・ニューエイジ的な空気感を、ハウスのフォーマットで再現したかのようなサウンドで、今後[Rhythm Section International]レーベルの代表作として語られる可能性を秘めた傑作だと思います。是非、チェックしてみてください。
EARTH TRAX X NEWBORN JR. / Sax & Flute
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48884
2016/10/16
313ONELOVE
ベルリンのフォトグラファー Marie Staggatが制作した、デトロイトという街、音楽、そしてミュージシャンにフォーカスした写真集 ”313ONELOVE”、近日、取り扱いを開始します。
全320ページ、170枚以上の素晴らしい写真と、総勢120名以上に及ぶデトロイトを代表するプロデューサー/DJ達のインタビューにて構成された濃厚な内容となってます。ご期待ください。
全320ページ、170枚以上の素晴らしい写真と、総勢120名以上に及ぶデトロイトを代表するプロデューサー/DJ達のインタビューにて構成された濃厚な内容となってます。ご期待ください。
2016/10/12
MOODYMANN / Mahogany Brown
近日再発予定で、大きな反響と沢山の予約を頂いている、MOODYMANNの2ndアルバム「Mahogany Brown」の再発盤、今月中には入荷する予定です。
無駄な曲がなく、アルバム全体を流れで聴いても、起承転結のストーリーを感じることが出来る作品なので、曲単位で紹介するのは野暮なのかもしれませんが、個人的にアルバムの軸になっていると感じた楽曲をいくつかご紹介します。
まずは、アルバムのハイライトであり、唯一、片面をフルに使って収録された10分超えの長編トラック「Black Sunday」から。トラックはミニマルでヒプノティック、コラージュされたゴスペルが徐々に熱を帯びていく、ある意味、神事や祭事同様のトランス感が表現された、真の意味でソウルフルなブラックハウスです。他では聴いたことがない、唯一無二の作品だと思います。
MOODYMANN - Black Sunday
次は「Joy Pt III」。この曲は、MOODYMANNの代表作でもある3部作「Joy」のパート3にあたる曲で(パート1はKDJ 5、パート2はKDJ12)、KDJを始めデトロイト・ハウス作品は欠かせなかったヴォーカリスト兼サックスプレイヤーNorma Jean Bellが全面に参加した、美しく情緒豊かなデトロイトハウスの金字塔と呼べる作品です。
MOODYMANN - Joy Pt III
最後に紹介するのは、アルバムのタイトル曲でもあり、MOODYMANNを象徴する一曲といっても過言ではない「Mahogany Brown」。KDJ18番として12インチ・リリースされた「Black Mahogani」のエディットともいえる楽曲で、Walter Murphy「Afternoon of a Faun」をテンポアップし、中盤のエレピ・フレーズを繋ぎ直した、ジャズ・ファンク・ハウスの名作です。今でもフロアで聴くことが多い作品でもあります。
Moodymann - Mahogany Brown
冒頭でも書きましたが、収録曲の全てに大きな力を持っているので、他にも紹介したい曲があるんですが、続きはアルバムを購入してからお楽しみください。サンプリング・コラージュ時代のMOODYMANNの代表作、この先、何十年も聴ける作品です。是非、手にとってみてください。
【ご予約受付中】
MOODYMANN / Mahogany Brown [Peacefrog / PF074 /2LP)
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48923
2016/10/11
SHINICHI ATOBE / Rebuild Mix 1.2.3
SHINICHI ATOBEというアーティストをご存知でしょうか。
90年代後半から00年代前半に、テクノの一番ディープな階層を掘り下げていたフリークの皆さんなら、名前だけでテンションが上がる方も多いと思います。
2001年、”ミニマル・ダブ”というタームが出来上がる遥か以前、BASIC CHANNELのサブレーベル[Chain Reaction]からリリースされた1枚の12インチ「Ship-Scope」を残したまま、一切、表舞台に姿を表わすことなく、謎のプロデューサーとして、世界的にカルトな支持を集めていた日本人アーティスト。そもそも、あの時代に[Chain Reaction]から日
本人アーティストが作品をリリースする難易度は、今の時代には考えられないハードルの高さでした。
近年、ヨーロッパのコアなフリーク達の再評価で久々に表舞台に登場したSHINICHI ATOBE、今回の新作は、テクノ・ファンはもちろん、アンビエント / ニューエイジ、バレアリック・ファンまで手にとって頂きたい絶品に仕上がっています。是非、手にとってみてください!
【予約】SHINICHI ATOBE / Rebuild Mix 1.2.3
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=49017
90年代後半から00年代前半に、テクノの一番ディープな階層を掘り下げていたフリークの皆さんなら、名前だけでテンションが上がる方も多いと思います。
2001年、”ミニマル・ダブ”というタームが出来上がる遥か以前、BASIC CHANNELのサブレーベル[Chain Reaction]からリリースされた1枚の12インチ「Ship-Scope」を残したまま、一切、表舞台に姿を表わすことなく、謎のプロデューサーとして、世界的にカルトな支持を集めていた日本人アーティスト。そもそも、あの時代に[Chain Reaction]から日
本人アーティストが作品をリリースする難易度は、今の時代には考えられないハードルの高さでした。
近年、ヨーロッパのコアなフリーク達の再評価で久々に表舞台に登場したSHINICHI ATOBE、今回の新作は、テクノ・ファンはもちろん、アンビエント / ニューエイジ、バレアリック・ファンまで手にとって頂きたい絶品に仕上がっています。是非、手にとってみてください!
【予約】SHINICHI ATOBE / Rebuild Mix 1.2.3
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=49017
2016/10/07
Lost Archives Special - Indigo Aera
【 UG独占販売![Indigo Aera]5周年記念ボックス・セット!】
VINCE WATSON、KIRK DEGIORGIO、STEPHEN BROWN、MARK WILLIAMS、SKUDGE、DIFFERENT WORLDなど、デトロイト・テクノにインフルエンスされたヨーロッパの実力派アーティスト達がリリースを連ねてきたオランダの重要レーベル[Indigo Aera]が、レーベル設立5周辺を記念した5枚組コンピレーション・アルバムをリリース。
オランダのSTERACやJORIS VOORN、ドイツからはDON WILLIAMS、スコットランドSTEPHEN BROWNといった、デトロイティシュ・テクノベテラン名手達の未発表音源18作品を収録。これまでのレーベル作品のアートワークをまとめた150ページにも及ぶブックレット付きの豪華仕様です。
UGとオランダの"Delsin shop"のみの販売です。日本への配給枚数(極僅かです)に限りがありますので、ご予約先着順での販売とさせて頂きます。
V,A - Lost Archives Special [Indigo Aera / 5x12Ltd+Box+Book]
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=48905
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