2016/09/09

Hardware-Session「マシーン・トラックのススメ」


#909day にローランドが往年のリズムマシンTR-909 / TB-303 / VP-330を忠実に再現し小型化したハードウェアを発表し世界的に話題を集め、1st.アルバム『Hertz』がリリースされたgalcidへの注目に象徴されるように、近年ハードウェアを使った制作・パフォーマンスに改めて注目が高まっています。

2000年以降、ソフトウェアで制作された作品が主流となってこともあり、アナログ実機ならではの不安定さが、逆に有機的に感じ、暖かみのあるサウンドして捉えられるようになりました。

特にこの数年、N.Yブルックリンを中心に世界的に猛威を振っている「ロウハウス」と言われるサウンドがその象徴だと言えると思います。ソフトウェアで制作されデジタルマスタリング後、データ配信される昨今の音楽シーンへのアンチテーゼ的意味も込められているのかもしれませんが、ハードウェアで制作されたヴァイナル作品の多さに目を見張ります。

ハードウェアを使用することにより発生する様々なノイズすら、サウンドの一部として捉えるようになり(ヴァイナルのプチノイズ同様ですね)それが、アーティスト個性へと繋がっているように感じます。

ライブ・パフォーマンスでのインパクトも圧倒的にハードウェアの方が面白く「機械」をプログラミングするというよりも「楽器」を演奏するという感覚に近いのかもしれません。
“FACTmagazine”の人気企画で、10分間で楽曲を制作する『Against The Clock』のムービーでも、ハードウエアを使用したものが目立ちますね。
 http://www.factmag.com/tag/against-the-clock/

そんなわけで、今回は、ハードウエア・セッションにて制作された作品を「マシーン・トラックのススメ」と題して、ピックアップしてみました。

古くは80年代のシカゴ・デトロイトのレジェンド・トラックから、ブルックリン[L.I.E.S]やロッテルダム[Clone]辺りがフックアップしている新世代アクトまで、TR-909、TR-808、TB-303、TR-606といった実機を使用をしたマシーン・トラックのオススメ作品です。

こちらのリンクからチェックしてみてください。
http://www.undergroundgallery.jp/index.php?main_page=advanced_search_result&search_in_description=1&keyword=HardwareSession&search_in=description