秋が深まってきましたね。昨日は完全に冬の空気でした。僕は極度の寒がりなのですが、冬場のピンと張りつめた空気感は嫌いではありません。
雲は高く、空気が澄み、遠く迄見渡せる、こんな季節のサイクリングは最高に気持がよいのですが、今年は自転車活動は程々で、家に引きこもり、読書ばかりしています。
最近、生活の中で、アウトプットが多く、インプットが少なかったので、頭が潤いを求めている、そんな感覚です。何を読んでも、スポンジに水が吸い込むかのように、頭が言葉を吸収していきます。
日本の近代史、フロー理論の心理学書、整体の本、修身の教科書など、いろんなジャンルの本を読みまくっているのですが、実は一番はまっているのは、五十嵐大介の『海獣の子供』というマンガなんです。
ジュゴンに育てられた 2人の少年が主人公、生命の源でもある「海」を舞台に繰り広げられる深淵なファンタジー(?)なのですが、とにかく凄いんです!
例えるなら、諸星大二郎の諸作品や、岡野玲子/夢枕獏の『陰陽師』と、同系譜、「あちら」と「こちら」の境を行き来する、気の遠くなるような、世界がぼやけていくような、何とも表現しがたい、危険な浮遊感がドツボ!ジャックマイヨールやジョンCリリーは、この感覚をリアルに体感していたのかな~、何て思わずには居られない、そんな世界感を持った大作なので、ご興味ある方、是非、読んでみてください。
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