2010/10/27

読書週間


みなさん、ご存知でしょうか?

今日1027日から119日までは「読書週間」です


ウィキペディアによると、

1924年に、日本図書館協会が、1117日から1123日までの「図書週間」を制定。

戦争の影響で、1939年には一旦廃止されたが、終戦後の1947年、日本出版協会、

日本図書館協会、取次・書店の流通組織、その他報道・文化関連団体30あまりが参加して

「読書週間実行委員会」が結成され、1117日から1123日までの第1回「読書週間」

が行われた。

「一週間では惜しい」という事で、2回目からは1027日から119日までの文化の日を

挟んだ2週間となり、現在に続いている。

そうです。


・・・ということで、UGでは、スタッフの本棚の一部をご紹介しようと思います。





今、私が読んでるのは、山本兼一著『ええもん ひとつ』です。

はんなり系時代小説!というらしい。シリーズ第一弾「千両花嫁」の続編です。

京都を舞台に、道具屋"とびきり屋"の主人 真之介と妻のゆずが、お互いの目利きを

頼りに"ええもん"を仕入れて商いをするお話。

時代設定が幕末になっているので、新撰組や坂本龍馬さんや桂小五郎さんまで登場します。


実はこの本、DJ WESSUNが「ぜひ読んで下さい!この夫婦メチャクチャいいんですよ!」

ということで、お借りしたモノでございます。


『商いをされてる方、そして、WESSUNのことをもっと知りたい方へお薦めの一冊です』


それでは、文中から、お気に入りのワンシーンをご紹介します。

時代や商売が違っても、思うところはひとつ。私もしっかり心に止めておきます!


・・・

外国船が日本にも頻繁に来るようになり、"とびきり屋"にも長州と外国船が大砲の

撃ち合いをしたらしいという噂が舞い込む。京都も近いうちに騒がしくなるのでは

ないかと、みんな不安で仕方がない様子。

・・・

牛若、鶴亀、鐘馗、俊寛と呼び名をつけた四人の手代を前に、番頭の伊兵衛が講釈をはじめた。

「ええか、うちにあるもんは、みんな、お客さんのこころを和ませるもんばっかりや。

そこらの荒物屋のように、土瓶やらする鉢やら、毎日の暮らしにぜったいに必要なもの

とゆうわけやない」

「どうしても必要でなかったら、これから、たいへんな世の中になったら困りますなぁ。

売れんようになりますやん」

いちばん若い俊寛が、悲しげな顔になった。手代たちが心配するほど、日本は先行きが見えない。

「さあ、そこや。旦さんがいつもおっしゃったはるやろ。ここにあるのは、夢や。

お客さんの暮らしぶりを豊かにするための夢や。たいへんな世の中やからこそ夢や潤いが

たいせつなんや。そのつもりで、今日も商いに励むように。道具に埃なんかついてたら、

夢が台無しやろ。ええな。みんなきれいに磨くんやで」

「へい」

手代一同が頭をさげて、店のなかに散った。

「いらっしゃいませ」



文化の日に古本市?なんてことも企画中です。

スタッフ一同、頭をひねっておりますので、乞うご期待!

Rでした。